Acute Care Surgery
担当領域と専門性・アイデンティティー
ACSの担当領域
ACSは外傷外科、救急外科、外科的集中治療の3つの領域を担当する新たな診療概念です。(近年新たにSurgical Rescueがそこに加わろうとしています)
ACSの華とされるTrauma Surgery
突然の事故や怪我によって生命の危機に直面した患者に対し、主に止血術を行い、ダメージコントロール戦術をとることで救命率の向上を目指します。
救命をすればよし、
ではなく
急性期の手術介入の是非について、
経験とエビデンスに基づきながら、ADLを損なわない迅速な手術を行います。
手術からのシームレスな全身管理
手術中もACSならではの高度な全身管理が行われています。術野を意識した全身管理と2nd lookや閉腹に向けた術後管理を戦略的に行います。
Failure to rescue を
減らす
合併症そのものを完全になくすことだけでなく、合併症が起きた後に死亡へ至らせないことが重要です。あらゆる診療科で発生し得る急変に対して、横断的に介入します。
困ったらACS医に相談できるという
環境があること
「診断名がついてから手術」では間に合わない
症例1
交通事故で運ばれてきた患者に肺損傷、脾臓損傷、骨盤骨折がある場合、各科にコンサルトをしている時間的な猶予はあまりありません。
ACSチームはコマンダーとして優先順位を決め、領域横断的に各損傷に対して迅速に介入します。
症例2
CPAOAで運ばれ蘇生された 患者で、
PCI後に胸骨圧迫に伴う合併症で胸腔内出血や腹腔内出血が続いている場合。循環器内科Drや集中治療医だけでは次の一手に対応困難なことがあります。出血の対応に長けたACSチームだからこそ、一度救った命をつなぎます。
ロボット手術全盛期のこの時代
残念ながら1秒を争う外傷手術にロボットをロールインしている時間はありません。専門性が限りなく高くなっていくこれからの時代こそ、ACSが求められる場面があります。
診断よりも治療
縦割り主義の診療体系の中で、病名が決まる前に、命を救う判断が必要な場面がある。
その最前線に立つのがAcute Care Surgeonです。